台湾のよきお茶

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Tea and Beverage Research Station
  • 2017-05-04
  • 18:30
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台湾には現在、茶園が2万ヘクタールあり、毎年のお茶の生産量は約2万1千トン、台北、桃園、新竹、苗栗、雲林、嘉義、高雄、南投、台東、宜蘭、花蓮などの県や市に分布し、それぞれの風味と特色のある茶葉を生産・製造しています。特に文山包種茶、東方美人茶、凍頂烏龍茶、髙山烏龍茶が、台湾のよきお茶の中で最も有名です。文山包種茶は軽発酵で軽く揉捻した成熟した葉に属しています。北部の烏来風景エリアに近い山間部で生産され、新北市の坪林、石碇、新店などのお茶のエリアで生産されたものが最も有名です。東方美人茶は別名白毫烏龍茶といい、芽の先端の綿毛が多ければ多いほど高級となります。全世界で台湾でのみ生産製造されています。主な産地は新竹県北埔、峨眉と苗栗県頭屋、頭分一帯の茶畑です。凍頂烏龍茶は国外でも有名であり、南投県鹿谷郷の山間部、海抜500から800メートルの場所で生産されています。製造工程は布玉により強く揉捻し、中発酵の成熟した茶葉に属します。香りが豊かで芳醇な味わいがあり、尽きることのないのど越しは香りと味わいの強い、特徴ある台湾のお茶です。